Wisderのゲームで脳トレ

ゲーム歴31年目の管理人が、ユーザー視点から余暇に楽しめるおすすめゲームを紹介しています。買うゲームに迷ったときに参考にして下さると幸いです。VAZIAL SAGA制作元StudioGIW最新作★キルツヴァルド★情報は随時更新!
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

部隊を運営、育成していくゲームが好きな人向けです。



第15回『機甲装兵アーモダイン』


ジャンル:部隊運営シミュレーション


機甲装兵アーモダイン機甲装兵アーモダイン
(2007/02/22)
PlayStation2
ソニーコンピュータエンタテインメント
amazonで商品詳細を見る


ひっそりと発売された良作

この機甲装兵アーモダイン、PS本体発売元のソニーコンピュータエンタテイメント自身が発売したのですが、TV等を使った大規模な宣伝が行われなかった為、知らない人はまったく知らないというタイトルです。
電撃プレイステーション等の雑誌で特集&ネットで電撃WEB攻略データをやってたので知ってる人は知っているソフト。
このまま多くのソフトの中の1本として埋もれてしまうのも、もったいないので紹介させてもらうことにしました。
開発元は大宮ソフトさん。実は私、大宮ソフトさんのゲームに触れるのは初めてです。
ハードはPS2です。自身はPS3でプレイしたのですが、こちらでも問題なく作動しました



部下は思い通りに動かせる駒ではない!
まずこのゲームのプレイヤーの立場は部隊長です。自分の部下に命令できる隊長です。運営パートで、部下を管理育成しつつ、部隊で運用する武器を補給管理していき、戦略パートで指揮して勝利していくことがメインとなります。
戦場の主役は「メンバー」と呼ばれる部下達。「アーモダイン」と呼ばれる、二足歩行の兵器に搭乗させ、各マップを攻略して戦場を駆け巡るシミュレーションゲームです。戦闘フェイズでは、「隊長=プレイヤー」はキャリアと呼ばれる輸送機から指揮を下すため、隊長自身アーモダインで戦うことはありません。


さらにこの戦闘フェイズを詳細に説明していきますと、
一般的な戦略シミュレーション(シミュレーションRPG)というジャンルは、その陣営のユニットは自分の思い通りに動かすことができます。それは全自軍ユニット=プレイヤーだからなのですが、このゲームは、キャラの1人である部隊指揮官=プレイヤーにしか過ぎません。各「メンバー」の操る「アーモダイン」に対して、ある程度の命令はできますが、行動の詳細は「メンバー」自身が判断します。「メンバー」が指揮官に従順であれば、命令通りに動いてくれるでしょう。そうでなければ、その場の状況で自身の考えた戦術をとるかもしれません。
キャラクターに敢えて性格やAIの学習能力をシステムに組み込んだことで、各キャラに個性が生まれました。隊員同士にも良くも悪くも相性があります。
現実と同じく、この性格などはマスクデータといって、画面では確認できない隠し項目となっているデータもありますので、メンバーと普段からのコミュニケーションが大切となります。



このゲームの要は運営です
プレイヤーは隊長となり、部隊を指揮していきます。
プレイヤー率いる部隊は、正規軍ではなく、正規軍に協力する準正規軍。正規軍でないため独立した行動を許されています。
小隊長以外の隊員は、初期メンバー等を除き、正規軍から編入されます。「メンバー」はある程度の経験(実戦+訓練レベルの合計が20)を積むと、プレイヤーの元を卒業し、正規軍に戻っていきます。
このシステムによって、常に安定した戦力を維持することが重要で、他のゲームでありうる特定キャラを集中的に育成した結果、ゲームバランスが崩れるほど無敵のスーパーキャラ部隊を作ることは出来なくなっています。
熟練のメンバーが抜けた穴を、他のメンバーでいかに少ない影響に留めることができるか。隊長の中長期的な組織運営と育成視点が求められます。



運営パート
補給
部隊ごとに支給されているクレジット(以下Cr)を使用して、アーモダインを始め、武装やアイテムを購入、売却していきます。
このゲームのアーモダインは高ければ必ずしも強いという訳ではありません。宇宙、地上、相手の兵器タイプ等、戦況に応じたアーモダインの投入が必要になります。また、新規隊員のために、レベルの低いアーモダインも売却せずに残しておきましょう。


訓練
厳密にいうと、訓練は戦闘編成直前に行うため、戦闘パートの流れの一貫となっていますが、説明上は運営パートとして説明します。
メンバーは個室を持っており、プレイヤーは彼等の部屋を見ながら命令を出したり、コミュニケーションを取ったりします。ミッションによって訓練できる最大回数は決まっています。別に最大回数まで訓練しなくても先に進めます。
訓練によって、スキル、被撃墜時の生存率、学習値を向上させることができます。特にスキルレベルは重要です。一定のスキル値がないと、「アーモダイン」に搭乗できないからです。近接スキルである「F」がレベル1のメンバーがいたとすると、「F」レベル1以下の搭乗条件の「アーモダイン」に搭乗できても、「F」レベル3の「アーモダイン」には搭乗できないということです。


左右の部屋のメンバーは、性格の一致不一致・恋愛感情等、訓練に影響がでることがありますので、部屋割は重要です。メンバーから発言があるか、こちらから会話をする(CSPを消費)か、アイテム「タブレット」(ドーピングして人の心を読みたくないと思われる方は、あえてタブレットを使わないプレイも有りだと思います。)を使用しないとメンバーが何を思っているのか分かりません。リアルです。


訓練では各々のメンバーの「SP値」を消費します。「SP値」は次の戦略パートでも重要なパラメータです。出撃予定メンバーは最終ターンは休息させ、「SP値」の回復に努めることをオススメします。


戦闘パート
まずは戦場に入る前に、出撃する隊員、機体、隊列を選択します。準備が整ったらいよいよ戦場です。
戦場はマス目に区切られたマップとなっていて、高低差があります。プレイヤーたる自分は、指令&輸送機に搭乗しているために戦闘に参加することはできません。回復等支援は行えます。
ユニットが配置され、いよいよゲームスタートです。
まずは、全員の行動をあらかじめ決定するプロットを行うことができます。


プロット制とは…
昔のボードゲームの頃からあるシステムで、将棋やチェスを基にした交互にお互いの駒を動かすのではなく、お互いの行動をあらかじめ決めて、同時に解決する方法です。非リアルタイムのゲームで、リアルタイムに近い状況を先攻後攻で有利不利が出ないように考え出されたルールです。ドラクエなどの戦闘システムもプロット制です。
『アーモダイン』では、動作前にあらかじめ指示を出す部分がプロットにあたる部分です。以後、敏捷が高いユニットから敵味方混在して原則AIがプロットの指令に沿って状況を見ながら、行動を決定していきます。プロットの指令は随時変更可能です。


プロット制を使用したコンピュータシミュレーションゲームの例として、ボーステック「PC版銀河英雄伝説シリーズ」、工画堂「Windows版シュヴァルツシルト」、StudioGIW「戦国の兵法者」、ジェネラルサポートの「鋼鉄の騎士」「ソロモン海戦史」があります。
今回の様に、途中訂正のきくプロット制のゲームとしては「伝説のオウガバトル」、プレイステーション『フロントミッションオルタナティヴ(以下FA)』があります。FAは今回の『アーモダイン』に似ていますが完全リアルタイムです。FAは小隊ごとのおおよその進路や攻撃方針を随時決めることはできますが、詳細な行動(ジャンプ、回避、射撃タイミング等)は、リアルタイム進行する戦場で兵士ごとに一任されています。(FAは部下が指示に背くことはありません。)


1ターンでプレイヤーが命令できることは限られている
プレイヤーには、運営パートでも同じCSP値があり、この値が0になるまでは同じターン内で命令可能です。また反目している部下は余分にCSPを消費してしまいます。
このため、ある程度の指針を各キャラに与えますが、いちいち命令していると、ここぞというときにCSPが足りなくて、ピンチを迎えるという結果になってしまいます。ある程度は部下を信じて、必要なときにプレイヤーが決断を下すということも必要になるかと思います。


SPシステム
マニュアルにも、Tipsとして記載がありますが、ゲームを進めていくと必ず必要になってくるのが、敵SP値を消費させる戦術です。
パイロットにはSPという数値を使用して、戦闘修正をかけることができる能力があり、レベルが上がる程にその種類も増えていきます。これにより、キャラには戦闘で培った経験としてSP値を使った戦闘が可能になります。
主要敵キャラはいい機体に、いいSP能力を持っているので、味方の攻撃は当たらず、敵の攻撃は避けることが困難です。
そこで、複数の機体でターゲットの機体を集中攻撃するSP削りが必項です。例えば戦争で1機の精鋭も3機で立ち向かえば新兵でも何とかなるかもしれません。敵の毎ターン時のSP回復を上回る消費をさせればいいわけです。ターゲットのSPに余裕のあるときは、レベルの低いユニットに攻撃させてSPを使わせる。敵がSPを使えなくなったのを見計らって、打撃を与えていく。
エースパイロットも波状攻撃で疲弊させれば、無敵ではないことをうまく表現しているシステムだと思います。



プレイアビリティ良好!
全体的に読み込み待ちはあまりないです。特に戦闘画面への切替はシームレスで非常に早く、切替のある他ゲームと比べても早く感じます。


オンラインマニュアル付属
付属の紙マニュアルも丁寧に作ってあり、一通り目を通すことをオススメします。マニュアルを見なくても、ゲーム中いつでも、オンラインマニュアルを参照することができます。結構詳細なマニュアルで、カテゴリーごとの目次付きです。ゲーム中困ったときに参照することができる親切機能です。
(紙マニュアル末尾の小技や便利情報はオンラインマニュアルでは確認できませんので、一度は紙マニュアルも読んでおいてください。)


データベースの存在
本ゲームでは、設定資料を、ゲーム内で詳しく調べることが可能です。アーモダインや人物、ストーリー展開にいたるまで、調べたいときに調べることが可能な親切機能です。



要望
発売した後なので要望といっては何ですが、プレイしていて気になった点をいくつか。
・戦闘画面をスキップできない…最近のシミュレーションRPGにはほぼ標準装備なので。重要な戦闘のみアニメ表示という選択とか欲しかったです。戦術マップから読み込み&切替が早いので許容できる範囲ではありますが。
・グラフィックに好き嫌いが出るかも…自身のブログ方針として、グラフィックがたとえ文字だけであっても優れたゲームを紹介するということで、自分はあまり気にならないのですが、グラフィックが今のコンシューマゲームのレベルと比べて少しチープかなという感じがします。3D関係は処理スピードを優先した結果だと思いますが。人によっては、直線曲線がハッキリしている『アーモダイン』やキャラクターの画像に好き嫌いが分かれるかもしれません。
・パッケージを見て、何が売りです!ということが分かり辛かった…ゲームの内容とはあまり関係がないのですが、通常パッケージの裏にゲームの内容が簡単に説明してあるわけですが、売りの運営という部分の表示が控え目で、このゲー厶は同種のゲームと比べて『ここが売りなんです!』ということが分かりづらかったのがもったいないかなと。


気になるところはありますが、ゲームをやっていると、制作側が、自分のプレイしたいゲーム、作りたいものを作っているというのを節々に感じるので、その波長に合うプレイヤーさんには掘り出し物を見つけたかのようなお得感を感じると思います。見た目は結構地味かもしれませんが、丁寧に作ってあると思います。
そんな私も波長に合ったようで、今回宝箱に入れさせてもらいました。


あとがき
冒頭にも書きましたが、発売元のSCEJがあまり宣伝してませんので販売数も…です;レア度高いです。私自身は大手電器店の店頭で1つだけ売ってて初めて存在を知りましたし。そのときは買わずに、帰宅後に調べたらおもしろそうで、翌日お店に行ったらもう売切れだったという思い出が…
現時点で通販でないと確実に手に入れにくいかもしれませんが、興味を持たれた方はぜひチャレンジしてみて下さい。
『機甲装兵アーモダイン』は、PCゲームやボードゲームっぽいテイストで『万人向け』ではなく、ユーザーを選ぶゲームだと思いますが、こういったゲームも売れて欲しいなと思います。
今回は、このジャンルが育っていって欲しい願いも込めて紹介しました。
こういったジャンルのゲームに興味のある方で、本記事で初めて知るきっかけとなれば幸いです。

機甲装兵アーモダイン機甲装兵アーモダイン
(2007/02/22)
PlayStation2

amazon商品詳細を見る


ARMODYNE(アーモダイン)ARMODYNE(アーモダイン)
(2007/03/28)
光田康典

amazon商品詳細を見る

My宝箱の目次に戻る

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://wisder.blog73.fc2.com/tb.php/142-06c8bb79
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
CERO:B PCより移植となる人気RPG続編。PSP初となるUMD2枚組みの大ボリューム。前作からのクリアデータ引継ぎ可能。 英雄伝説6(とりあえず、BLOGでも。)「英雄伝説」とは、FalcomというPC用のゲームソフトを作っている会社の看板タイトルの1つ
2007/07/21(土) 16:32:10 | ソフト・RPGをあげる
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。